第115回日本小児科学会学術集会 教育セミナー
アレルギー発症予防へのチャレンジ
~スキンケアを日常診療において役立てる~

開催日:
2012年4月22日
会場 :
福岡国際会議場


関連資料(PDF:451KB)

座長
斎藤 博久 先生(国立成育医療研究センター研究所 副研究所長)

講演

大矢 幸弘 先生(国立成育医療研究センター生体防御系内科部アレルギー科 医長)

近年、“スキンケア”という言葉に触れる機会が増えてきた。乳幼児患者の保護者、スキンケアメーカー、インターネット、雑誌など様々な接点から情報として入ってくる。アトピー性皮膚炎診療ガイドラインにスキンケアの必要性が記載されて10余年が経過しており、診療現場での定着も進んできたとの印象を持つ。
しかしながら、「なぜスキンケアが重要なのか?」、「スキンケアを医師が薦める根拠は何か?」、「治療で用いる医薬品との違いは何か?」等といったスキンケアの意義について正面から議論する場はまだまだ少ない。本日の討議において、乳幼児期におけるスキンケアの意義を再確認していくに際しては、『予防的な意義』を是非とも取り上げていきたい。具体的には、アトピー性皮膚炎治療におけるスキンケアの事例、昨今話題となっている化粧品のトラブルから学ぶべきことを俯瞰するとともに、アレルギー発症のメカニズム研究から考察したプロアクティブ療法の可能性について言及していく。
一方で、多くの先生から、「使い方をどのように指導していけば良いのか」、「何を基準に選べば良いのか」といった疑問が多く寄せられる。医薬品には添付文書があり、使用量・使用回数が規定されているが、化粧品ではそうした情報が少ないことも要因の一つである。診療にあたっては、まさにこの点を如何に保護者に伝えることができるのかが非常に重要であり、患者と向き合い、良い状態にもっていくためには欠かせない要素であると考えている。この点についても事例を交え考察を進めたい。

すべては患者のために。いつもこう願いながら行う日常の診療において、どのようにスキンケア指導を行っていくのが相応しいのか、を先生方とともに考える一時間となればと思う。

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