学会・セミナー情報

第114回日本皮膚科学会総会 ランチョンセミナー
乳幼児のスキンケア
~予防へのチャレンジ~

開催日:
2015年5月31日
会場 :
パシフィコ横浜


講演記録(PDF:1.8MB)

座長
松永 佳世子 先生(藤田保健衛生大学医学部皮膚科学講座 教授)
斎藤 博久 先生(国立成育医療研究センター 副研究所長)

講演 1
小児医療現場におけるアトピー性皮膚炎のプロアクティブ療法

大矢 幸弘 先生(国立成育医療研究センター生体防御系内科部アレルギー科 医長)

アトピー性皮膚炎は、増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つと定義されているが、プロアクティブ療法を施せば、アトピー素因を持っていても、掻痒のある湿疹が生じなくなり、増悪・寛解を繰り返す生活から抜け出すことが可能となる。
アトピー性皮膚炎治療の第一選択薬はステロイド外用薬であるが、連日塗布により湿疹病変が消失したあとは保湿剤によるスキンケアが必要となる。
発症前からスキンケアをしていると保湿剤だけでもアトピー性皮膚炎の発症率が低下する。このことはいかにスキンケアが重要かを示している。寛解・増悪を繰り返す患者のなかには、増悪時だけステロイドを塗布し、寛解時には保湿剤すら塗布しないものもいるが、それではアトピー性皮膚炎を克服することは困難である。長期的な視点からプロアクティブにスキンケアを行うことで、乳幼児は根治を目指すべきである。

講演 2
アトピー性皮膚炎治療における指導 -皮膚科医の立場から

矢上 晶子 先生(藤田保健衛生大学医学部皮膚科学講座 准教授)

アトピー性皮膚炎の治療では、ステロイド外用薬により炎症の鎮静が充分に得られた後に乾燥およびバリア機能の低下を補完し炎症の再燃を予防することを目的にステロイドを含まない外用剤でのスキンケアを継続して行う必要がある。
すなわち、軽微な皮膚症状に対しても保湿剤などの外用療法は継続すべきであり、これを怠ると炎症の再燃を招きステロイド外用薬の意義の低下にもつながる。また、アトピー性皮膚炎は様々な悪化要因により増悪・軽快を繰り返す疾患であるため、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏、保湿剤などの、症状に応じた使用法を適切に指導していく必要がある。
本講演では、乳幼児におけるアトピー性皮膚炎のスキンケアの重要性に着目し、臨床現場における患児や保護者とのコミュニケーションの取り方や外用療法の指導法など、皮膚科医が果たすべきアトピー性皮膚炎のマネージメントについて考えたい。

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