第32回日本臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会 ランチョンセミナー
治療現場でのスキンケア指導
~アトピー性皮膚炎患者さんとのコミュニケーションで心がけていること~

開催日:
2016年4月23日
会場 :
岡山コンベンションセンター
座長
古川 福実 先生(和歌山県立医科大学皮膚科)
乃木田 俊辰 先生(新宿南口皮膚科、東京医科大学皮膚科)

講演

矢上 晶子 先生(藤田保健衛生大学 医学部 皮膚科学講座)

アトピー性皮膚炎は、適切な診断や重症度の評価を行った上で、1)患者ごとの原因、悪化因子の検索と対策、2)スキンケア、3)薬物療法が治療の基本となる。
1)原因や悪化因子は年齢により異なり、2歳未満の場合には食物、発汗、環境因子、細菌真菌などが主となり、13歳以上の場合には環境因子、発汗、細菌真菌、接触抗原、ストレス、食物などが挙げられる。よって、年齢と共に原因・悪化因子のパターンが変化していくことを念頭に個々の患者に対応していく必要がある。
2)スキンケアでは、皮膚を清潔に保つこと、保湿をしっかりすることなどを適切に伝えることが重要である。近年は、スキンケアの重要性が特に注目されており、患者が正しいスキンケアを自ら継続して行うことは皮膚をよい状態に保つための大きな柱となる。
3)薬物治療では、ステロイド外用薬により炎症の鎮静が充分に得られた後に乾燥およびバリア機能の低下を補完し炎症の再燃を予防することを目的にタクロリムス軟膏などステロイドを含まない外用薬や保湿剤を用いたスキンケアを継続する。すなわち、軽微な皮膚症状に対しても保湿剤などの外用療法は継続すべきであり、これを怠ると炎症の再燃を招きステロイド外用薬の意義の低下にもつながる。

よって、アトピー性皮膚炎は様々な原因、悪化要因により症状の増悪軽快を繰り返す疾患であることを前提に、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏、保湿剤などを用い、症状に応じた使用法を適切に指導していく必要がある。

本講演では、アトピー性皮膚炎のスキンケアの重要性に着目し、治療現場における患者や保護者とのコミュニケーションの取り方や外用療法の指導法など、皮膚科医が果たすべきアトピー性皮膚炎のマネージメントについて考えたい。

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